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この人にインタビュー

Vol. 08

とむさとう さん(ビジネスコンサルタント)
Vol.08:とむさとう さん(ビジネスコンサルタント)

マイクロソフト社で、MS-X、Windowsなどのコンピューターソフトのマーケティングに関わり、1990年にビジネスコンサルタントとして独立。1995〜2002年にかけて『バーゲンアメリカ』(ショピングサイト)、『東京IPO』(新規公開株の情報提供サイト)を設立、CEO(最高経営責任者)を務めた。

これまで、芸能、スポーツ、そして政界の方々に登場いただいているこのコーナーに、今回初めてビジネス界からのゲストである。お話を伺ったとむさとうさんは、電子メールを販売促進ツールとして活用する、いわゆる「メルマガ」の手法を確立した人として知られるITビジネス界のパイオニア。そのさとうさんが、実はお得意のメルマガを使って、骨髄バンクとドナー登録についてのユニークなPR活動を行ってくれていたのだ。

「『バーゲンアメリカ』は、アメリカで設立した日本向けのアメリカ製品ショッピングサイトです。1996年から毎週、ユーザー向けにメルマガを発行していました。そのなかで私は自分の経験や、アメリカでの生活を題材にしたコラムを書いていたんですが、実は何年も書いているうちにとうとうネタに詰まってしまって(笑)。なかば、仕方なく骨髄移植をテーマにしたフィクションを書いたんです」

それが2002年2月26日のメルマガに掲載された『交換日記』という小説。これは現在、さとうさんのHP『Omnipresene』で公開中だ。簡単に紹介すると、12年ぶりに日本に帰ってきた30代のビジネスマンが、中学時代に交換日記を交わした同級生の女の子のことを回想するというもの(どこに骨髄移植が絡んでくるかは、実際の『交換日記』へ)。わずか5000字あまりの短いストーリーに、骨髄移植の概要と財団HPのアドレスを付けた、さとうさん自身、本当にちょっとした記事のつもりだった。

骨髄移植を取り上げたメルマガに、
予想以上の反響が集まった。

メルマガは本来、サイトに登場した新しいショップや商品を告知し、ユーザーを『バーゲンアメリカ』へ誘導するもの。そのため記事に感想が寄せられることはほとんどない。ところが『交換日記』を掲載した号には、「感動した!」、「私もドナー登録する気になりました」という反響が、みるみるうちに100 通以上も届いたのだ。

「メルマガの編集部では、1通の反響に対して、それと同じ考えや行動をとる人は、潜在的に100名ぐらいと想定していました。約100通の反響があったということは、単純計算で、1万人以上の人が何らかの影響を受けたことになります。でも、私自身は『自分の行動がもう1人の誰かを動かせば、1が2になるわけだから、それでOK』ぐらいに考えていてたので、感想が送られてきたこと自体、びっくりしました」

読者の中には、骨髄ドナーを経験したという方も。その人からもらったメールには「人に生きるチャンスを提供できることは、本当に素晴らしいことですよ」とあったそうだ。

プロフィール

とむさとう(佐藤俊之)/Tom Sato
1960年生まれ。1973年に両親と渡英し、海外生活が長かったこともあり、普段は「とむさとう」の名で通している。著書『だからアメリカで起業した』(日本経済新聞社、1997年刊)。現在、起業家、ビジネスコンサルタントとして、講演やセミナー活動を展開中。
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