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この人にインタビュー

Vol. 13

井原正巳 さん
Vol.13:井原正巳 さん

スポーツ解説者として活躍中のサッカー元日本代表主将・井原正巳さんが、さる2月21日に骨髄ドナー登録をしました。「自分にできることで協力したい」という気持ちが、登録という行為に結びつくまでの道のり、これから登録を考えている人へのメッセージなど登録直後のインタビューです!ちなみに井原さんが登録したこの日は、井原さんのマネージャーさん、出演番組「井原正巳のスポーツBomber!」(TBSラジオ954)のスタッフも一緒に登録してくれました。

先月1月11日に行なわれた映画『火火』の試写会で、「ドナー登録するつもりです」と宣言していましたが、今日ようやく実現しました。

僕の登録は、映画『火火』への出演がきっかけなので、JMDPや所属事務所の協力もあり、手続きそのものは一般の方よりもスムーズだったと思います。ただドナー登録は、登録だけすればいい、というものじゃないですから、実際に提供する可能性を考えると、登録には不安もありました。ですから、「骨髄バンクに協力したい」と思い立ってから、具体的にドナー登録をしようと決めるまで、ワンクッションあったと思います。

不安をのり越えて、登録の意思を明確にしてくれたのは知識ですね。適合するかどうかは分からないけど、もし提供のチャンスが巡ってきて、それでひとりの患者さんの命が救えるとしたら、自分個人として、こんなに素晴らしいことはないんじゃないか。そのことに家族も納得してくれて、登録に賛成してくれました。

まず、知ることだと思うんです。僕の場合、それは映画『火火』への出演がきっかけにでした。次は僕の登録がきっかけになって、骨髄バンクやドナー登録のことを知ろうとする人、患者さんの大変さを考えてくれる人が、ひとりでも増えてくれればいいと願っています。

特別出演した映画『火火』では、「井原正巳」本人という役で出演させていただきました。そこで『ひとりでも多くの人に骨髄バンクに関心を持ってもらいたい、私も協力しています』という台詞があるんです。ですが実際は、出演の話をいただくまで「骨髄バンク」という名前を知っている程度で、その重要性までは認識していなかったですね。

映画の舞台であり、主人公の神山清子さんの窯がある信楽は、僕の生まれ故郷の隣り町。小さい頃からよく知っている場所です。でも、陶芸家・神山さんや、神山さん親子の骨髄バンク設立を求める運動をしていたことは、当時は全く知らなかった。両親は、なんとなく知っていたようですが。どんなに身近で起こっていても、きっかけがないと知らないままになってしまうということでしょう。

登録につながるきっかけは実はもうひとつあって、以前、僕の小中学校のサッカー部の後輩が白血病で亡くなったんです。入院先にお見舞いにいったりもしたんですが、そのときはまだ白血病という病気の大変さも知らず、ドナー登録まで思い至りませんでした。

今回『火火』に出演して、その後輩を思い出し、患者さんの苦しさ、大変さをあらためて理解できたという部分があります。「自分もなにかしたい」という気持ちを、実際の登録に結び付けてくれたのは、そうしたいくつもの「きっかけ」があったからなんです。

自分自身、選手時代での体験から、励まされることの大切さを実感しています。大事な試合でスタンドからの声援に何度も助けられました。だから今度は僕が、僕を励ましてくれたファンの皆さんに、何かのかたちでお返ししたい、社会貢献をしていきたいと思っています。

それで今、ハンディキャップのある人たちとサッカー交流をしています。今回のドナー登録も、広い意味での社会貢献になれば嬉しい。

この3月からドナー登録可能な年齢が引き下げられ、登録そのものは18歳から可能になったそうですが、それで少しでも目標の30万人に近づけたらいいと思います。

大切なのは、患者さんの立場を想像することや、人の助けになろうという気持ちなんだと思うんです。そういう気持ちを持つことで、人間的に成長する部分があると思います。そのためにもまず、骨髄移植や骨髄ドナーについての知識を身に付けることが大事ですね。ドナー登録を考えている若い子には、まず「知る」ことからはじめよう、とアドバイスしたいですね。

データ

井原さんが特別出演している映画『火火』donorsnetでも特集しています!

[HP]『火火』特集ページ

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18歳からドナー登録が可能に

今年の3月1日から、ドナー登録できる年齢が18歳からに変更となりました。なお、患者さんと適合検索が開始されるのは20歳からです。
また、ドナー登録のしおり「チャンス」が新しくなっています。ご希望の方は、下記の申し込みフォームから申し込んでくださいね。

[HP]「チャンス」申し込みフォーム

プロフィール

いはら まさみ/ サッカー解説者
1967年滋賀県生まれ。守山高校から筑波大学へと進学し、卒業後、日産自動車サッカー部(現・横浜Fマリノス)に所属。その後Jリーグではジュビロ磐田、浦和レッズでプレーした。日本代表には大学2年時から選出され、「ドーハの悲劇」を経験した1994年のアジア予選、念願の初出場を果たした 1998年のフランス本大会にも出場。国際Aマッチへの出場は123試合と、日本歴代1位の記録保持者。2002年12月に現役を引退。現在はサッカー解説者としてテレビ、ラジオ等で活躍中。
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