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この人にインタビュー

Vol. 29

西銘駿さん
Vol.29:西銘駿さん

血液の病気になり、骨髄バンクのドナーから提供を受け骨髄移植を受けた矢野秀虎君。移植後、1カ月を過ごした無菌室から出ることが決まった夜に母奈津美さんはツイッターに書き込みました。「ベットの上に横になるだけの日々の息子に、ゴーストは力を与えてくれました。ありがとう 仮面ライダーゴースト!」その書き込みをみた西銘さんは、事務所から禁止されていましたが思わずツイートしました。「今まで仮面ライダー、一生懸命やっててよかったなと思いました。闘病生活辛いと思いますが、辛くなくなるくらい頑張りますので、これからも応援よろしくお願いします!!」この2人のやり取りはネット上で話題となり、テレビの情報番組でも取り上げられました。仮面ライダーゴースト主演の西銘駿さんにその時のお気持ちを伺いました。

西銘駿さんは、本名なのですね!

そうです!「西銘」は沖縄にはよくある苗字で、両親も沖縄県出身です。親の仕事の関係で幼少期に長野県に引っ越しましたが、小学校前にまた沖縄にもどりました。ほとんど生まれも育ちも沖縄です。

仮面ライダー主演のきっかけ

僕は沖縄県出身で、自分がどこまでやれるか試してみたいと思い、高校入学と同時に上京しました。東京の生活に慣れて落ち着いた高校2年生の時に、ジュノン・スーパーボーイ・コンテストに応募しました。ジュノンボーイは13520人の応募があり、グランプリに決まったときは実感が沸きませんでした。ファイナルの11人に選ばれただけではないかと思って。1人ずつアピールをするのですが、他の応募者のすごさに圧倒されていました。僕は、とりあえずやれることは出し切ろうと沖縄伝統のエイサーと島太鼓のパフォーマンスをしました。後でジュノンの審査員に、「初々しさ」がある人を選びたかったと言われました。今考えるとなぜ自分が選ばれたか分かりませんが、運がよかったのだと思います。その後すぐに『仮面ライダーゴースト』の主演が決まりました。とんとん拍子に行き過ぎ、高校1年生の生活と今が違いすぎて、本当に怖いです。

仮面ライダーのオーディションは?

仮面ライダーゴーストのオーディションもありました。いきなり台本を渡され、演技してくださいという感じで・・・。演技は今までやったこともなかったので、思わず「どうやって読むのですかと」聞いてしまいました(笑)。自分の人間性を聞かれたり、その場で用意される台詞で演技することもありました。全く上手くできず「あ、もう終わったな~」と思いました。今は演技することに慣れてきましたが、まだまだ未熟なところがたくさんあり、日々反省です。最初は、監督に怒られてばかりでしたが、愛のムチだとありがたく思っています。また、仮面ライダーは小さいころから観ていたので、出演させていただいていることに感謝しています。演じている実感は沸いているのですが、自分が見ていた仮面ライダーが「僕」であり、子供から見られていることにプレッシャー感じます。残り10話あるので、がんばらなければと思います。

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天空寺タケル役を演じて困ったことは?

役作りをきちんとしておけばよかったです。演技が未経験だったので、自分を気づかないうちに出してしまうこともあったりして・・・。タケルは高校生ということもあり、自分と環境が似ているため、演じていると逆に恥ずかしくなってしまう時があります。役になり切ってしまえば、恥ずかしくないのですが・・・。今はだんだん役を自分の中で確立できているのですが、始まったころは役作りの仕方に困りました。

撮影で楽しかったこと

現場スタッフは少人数で撮影していると思っていましたが、30人位いると知ってびっくりしました。またロケバスで移動することに憧れていたので、初めは乗れることにルンルンでした。他の共演者は慣れているのかすぐに寝てしまうんですが、僕だけは心躍らせていました。今はすぐ寝てしまいますけど(笑)。

共演者から影響受けますか

共演者である大沢ひかるさんや山本涼介くんは、俳優としても先輩なのでふと見せる表情もすごいなと。タケル以外の役はキャラクターが個性的で、先輩方の役作りを見て刺激を受け、自分がやるべきことを考えさせられます。切磋琢磨して1年間仲良くしていますが、本当にお手本として見ています。

血液難病の男の子(秀虎君)への応援メッセージ

仮面ライダーが大好きで、病気と闘っている子供の写真がツイッターにアップされていることを一緒に住んでいる叔母から教えてもらいました。「これまで頑張ってきて良かった」と本当に嬉しくて涙がでました。そのツイートは自分宛ではなく、みんなに向けたものでした。事務所から禁止されていましたが、思わず返信していました。20~30話の撮影をしているときで、演技のことですごく悩んでいました。皆さんは秀虎君が仮面ライダーに助けられたと思うでしょうが、逆に僕が助けられました。本当は直接会って感謝の気持ちを伝えたかったです。 ちょうどスケジュールが合わず、秀虎君会うことができず残念でした。ツイッターだけではなくて、テレビの情報番組で取り上げられ、スタッフの方が僕のビデオメッセージを病院へ届けてくれました。番組で取り上げられ、秀虎くんに感謝の気持ちを伝える機会を与えてくれてうれしかったです。毎日が撮影で忙しいと『仮面ライダーゴースト』が、日本中で観られているかどうかという不安はありました。でも、自分の頑張っている姿が秀虎君に伝わったと思いますし、日本中の子供たちに夢と希望を与えていると実感しました。

vol28-3.jpg矢野秀虎君と奈津美さん

悩みはどんなことですか?

毎日演技について悩んでいますが、ちょうどそのころは映画を撮影しているときでした。成長はしていると思いますが、自分の演技を見てまだまだだなと思ったり、もっとできたのにできなかったやるせなさ・・・。ベテランの先輩方との共演だったので、自分が出来ないことを自覚させられました。

今後、どのような俳優になりたいですか?

僕の叔父は半身不随で、幼少期から本人はもちろん家族の苦労も見てきました。病気の方や家族の苦労など全ては分かりませんが、寄り添って生きることが大事だと思います。直接は僕が支えることはできませんが、今後、人に元気や希望を与えることができる俳優になっていきたいと思います。これからも秀虎君を含めそういう人に支えられている立場を感謝しながら、頑張っていきたいです。

ドナー登録者は「ヒーロー」です

まだ僕は18歳でドナー登録したいと思っているのですが、親の承諾を得ていないためまだ踏み出せていません。でも病気で苦しむ誰かのためにドナー登録している方は、「本当のヒーロー」で、仮面ライダーと同じ気持ちであると思います。

プロフィール

西銘 駿(にしめ・しゅん)
1998年2月20日生まれ。沖縄県出身。第27回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでグランプリを受賞。仮面ライダーゴーストの天空寺タケル役を熱演。
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