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3回目の手紙

Vol. 02

末武奈津子さん
Vol.02:末武奈津子さん

今回は、2003年に骨髄提供をされた末武奈津子さんをご紹介します。末武さんは患者さんにお手紙を書きたかったのですが、自分から書くのは差し出がましいような気がして書けないまま1年が過ぎ、それを今も後悔しているそうです。今回「3回目の手紙」を通して、当時伝えられなかった想いを患者さんに届けることができればとお手紙をお寄せ下さいました。

気軽な気持ちで登録しました

ドナー登録をしたのは、新聞広告を見たのがきっかけでした。「気軽な気持ちで登録したんですが、まさか自分が実際に骨髄を提供することになるとは思いませんでした。幸い夫も、当時8歳の息子も反対はしませんでしたし、心配している様子もさほど感じませんでした。でも、入院日に一緒に来た息子はなかなか家に帰ろうとせず、病院を出る時は何度も振り返って心配そうにしていましたし、手術当日に付き添った夫は、術後麻酔が切れ酸素マスクを付けたままもうろうとした状態の私の頭を、ずっとなでてくれました。家族には心配をかけてしまいましたが、私のしたことを誰よりも認めてくれたことに心から感謝して、涙が止まらなくなりました」

私から書けばよかった

提供した患者さんは20代の男性で「提供後すぐに手紙を書きたかったけれど、私から出すのは差し出がましいような気がしてずっと書けずにいました」 その後も患者さんからのお手紙は届きませんでしたが「患者さんのことがずっと気になっていて、今になって私から書けばよかったと後悔しています」

あなたのことをいつも想っています

患者さんに感謝の気持ちを伝えたいという思いから、『3回目の手紙』にお手紙を書いて下さいました。「偶然の一致から骨髄提供という体験をして、私の人生を、考え方を、大きく変えるきっかけを与えて下さって、とても感謝しております。何よりも人に希望を与えること、喜びを与えること、人から感謝をされること、それによって自分自身が大きな喜びと幸せを感じることができるということを、知ることができました。あなたに心からお礼を言います。ありがとう。本当にありがとう。あなたがいなくなると、悲しむ人がたくさんいます。あなたの存在意義は、とてもとても大きなものです。あなたに関わった人、すべてにとって大きなものです。私は見ず知らずのあなたのことを、いつも想っています」

私の体験を伝えたい

提供後、末武さんは骨髄バンクの説明員としてボランティア活動をしています。「骨髄移植によって一人でも多くの人が人生をまっとうできるように、悲しまなくてすむように、悲しみが少しでも減るように、微力ながらボランティア活動を続けています。私の体験を一人でも多くの人に伝えることで、提供に関する不安を少しでも軽くしていただき、登録に向けて、提供に向けての一歩を踏み出すきっかけになれば、と思っています」

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