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提供者さんインタビュー

Vol. 22

鈴木未奈さん
Vol.22:鈴木未奈さん

出産で入院経験はあるものの、健康体での入院は不思議なものでした、と語るのは2児の母でもある鈴木未奈さん。鈴木さんの入院の思い出はシイタケ。普段なら絶対口にしないぐらい苦手なのに「入院費は患者さん側の負担」という言葉を思い出し、勇気をふりしぼって食べたそうです。

ドナー登録のきっかけは?

私自身の周りに血液疾患の患者さんがいたわけではないんです。献血によく行っていて、そこでドナー登録のことを知りました。でも最初は恐怖心があって、登録できなかったんですね。ただ、「私が登録していないことで、助からない患者さんがいたら...」という不安はありました。それから子どもを2人産んで人生観が変わったのか、社会に貢献したいと思いが強まり、登録への気持ちが固まりました。

適合通知が来たときはどう思いましたか?

今までに2回、来ました。1回目は、登録1年後ぐらいでしょうか。でも、確認検査のあと中止のお知らせがきました。患者さん側の中止理由は、あまりいい話ではないことを病院の先生に聞いていましたから、病状がよくないのかと思って深くは尋ねませんでした。そんなこともあったので、2回目は「あ、また来た」って軽い感じでしたね。

ご家族の反応はどうでしたか?

1回目はびっくりしていたんですけど、2回目は「そんなに当たるもんじゃないよね」なんて話していました。今回も中止か?といった調子でしたから。本当に提供することになったら、さすがに驚いていましたね。最終同意には夫が同行してくれたんです。お医者さんやコーディネーターさんの話を真剣に聞いていたので、身の周りにすごく心配をかけていたんだと気がついて、申し訳ない気持ちになりました。

コーディネート中に印象に残ったことは?

採取を担当する先生が代わったことでしょうか。術前検診の直前に「医師が替わりました」と連絡がありました。日程の都合がつかなかったみたいです。最初の先生にお会いしていれば、気持ちを移入してしまうでしょうから、その前でよかったです。でも、代わった後の先生はとても気さくな方で、安心してお任せすることができました。

提供が決まってから、特に気をつけたことはありますか?

風邪に注意していたのに、ひいてしまったんです。術前健診のとき先生に報告して、飲める薬があるか伺ったら、処方の経費が患者さんの負担になると教えられました。それなら、薬に頼るのをよそうと。おかげで、自力で風邪を治す方法を覚えましたね。

入院中のエピソードをお聞かせください。

出産のときに2回の経験がありましたが、健康体で個室に入院するのは不思議な感じでした。個室のお向かいが血液疾患の患者さんがいる大部屋なんです。不謹慎かもしれませんが、自分が健康であることのありがたさを実感しました。同時に、今から助けられる人が待っているんだと、複雑な気持ちにもなりました。入院してすぐ、看護師さんから「食べられないものをメモしておいてください」と言われました。シイタケが苦手で、それを書いたのに、なぜか食事に2回も出てきたんです。普段なら絶対に残してしまうんですけど、せっかく用意してくださった食事だと覚悟を決め、食べることができたんです。大げさですけど、ものすごく勇気が要りました。あのときだけは奇跡が起きたんでしょうか。今はもちろん食べられません(笑)。

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