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患者さんインタビュー

Vol. 12

大川かおり さん
Vol.12:大川かおり さん

悪性リンパ腫の2度目の再発。大川さんが選択した治療法は、骨髄バンクを介した骨髄移植でした。「今はもう、自分だけの体じゃないという気持ちです。提供してくれたドナーさんの気持ちに応えて、しっかり生きなくちゃ」と療養に励む毎日。ドナー登録や骨髄バンクに対する患者さんの思いを語ってくれました。

赴任先も決まっていた新教員生活
スタート直前の病名確定。

悪性リンパ腫という病気は、ほとんど自覚症状がないんです。私の場合、きっかけになったのは、ひどい腰痛で夜間救急に担ぎ込まれたこと。最初の診断は「ヘルニア(ぎっくり腰)」で、そのまましばらく入院することになったんです。

入院中お風呂に入ったとき、体を洗っている手が、裸の左の腰あたりで、ポコンとした出っ張りに触れたんです。私、近視で矯正しないと自分のお腹も見られないほどなので、慌てて外にいる看護婦さんを呼んで「ここが変なんですけど」と訴えたら、そのまま診察室に逆戻り。そのときは「しばらくして引っ込めば悪性リンパ腫ではなく、単なるリンパ節炎。様子をみましょう」ということになりました。

その後、確かに引っ込みました。でも、2週間するとまた出てくる。それの繰り返しです。実はその頃、ちょうど大学の卒業と重なっていて、私は教員として実家を離れる予定でした。なので深刻な病気なのかそうでないのか、はっきりさせたくて、摘出して調べてもらうことにしました。

手術は、下半身だけの麻酔でした。少々怖かったですが、手術中意識があるので、先生と話したりもできたんです。摘出されたものを見て、先生が「あ、これは大丈夫だよ」と言ったので、もうすっかり安心して、手術の結果を聞く日はひとりで病院に行きました。「あれ、ひとりなの?」いつも母親と一緒に受診していたので、その日 1 人だけで来た私を見て、先生がそう言うんです。嫌な予感がして......、案の定、病名は悪性リンパ腫。もう赴任先の学校も決まって、あとは引っ越すばかりというときの告知でした。

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