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患者さんインタビュー

Vol. 13

石原靖之さん
Vol.13:石原靖之さん

「杖をつく」ライター石原さんは今年、ご自分の闘病経験を「血液型が変わっちゃった!」というタイトルで1冊の本にまとめました。地元・関西に戻って会社を立ち上げた直後の急性骨髄性白血病の発病。その治療中に知り合い、再発を一緒に乗り越えた奥さんとの出会い......。「骨髄移植でもう一度この世に生きるチャンスを貰った僕ら元・患者にとって、ドナーさんは"お母さん"と同じ、すごい存在なんです」

5年の闘病と骨髄移植の経験が
「杖をつく」ライターを産み落とした。

顔も名前も知らない、見返りがあるわけでもない。むしろ痛かったり、不快な思いをしたりするかもしれないのに、すべて承知で提供してくれた。そのことを思うと、ドナーという人はなんてスゴイ、素晴らしいココロを持った人なんだろうと思うんです。僕に提供してくれたドナーさんはもちろん、これからの提供を待つ登録ドナーの人たちも含めて、心の底から「ありがとう!」と言いたいですね。

ドナーさんから貰ったものをひとことで言えば「可能性」です。命をいただいたのだけど、それは単に「生命」というより、これから何年も、何十年も、僕が生きるあいだのすべてが、ドナーさんの骨髄液から始まるんだという感じ。それって、女の人が子どもを産むことと同じだと思うんです。実の母親からオギャーッと生まれたときは何も感じないで生きてきちゃったけど、「骨髄移植」でもう一度生きるチャンスを貰った今は、今度は自分が、他の人の役に立つことをしたいと考えています。それが、自分なりのドナーさんへのお返しになればと思うので。

僕の場合、病気の再発で下半身がマヒして「杖をつく」ようになり、骨髄移植で血液型が変わり、文字通り外見も中身も変わったもんですから、余計に「生まれ変わった」感覚があるのかもしれません。でも、本当に死ぬ寸前のギリギリから、ドナーさんをはじめとするいろんな人の助けで戻ってきた今、僕自身、大きく変わったと感じます。

去年、移植後1年の記念に、妻がドナー登録しました。移植を終えてから、ふたりでそうしようと計画していたことです。僕も一緒に献血ルームに行って、とても感慨深かった。その日を迎えられたことを、あらためてドナーさんに感謝しました。

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